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SONY サイバーショット DSC-RX100 レビュー

RX100-14

SONYから発売された、サイバーショット DSC-RX100のレビューです。

今回は実写を交えながら使用感を述べていきたいと思います。
ちなみに記事内に掲載しているRX100で撮影した画像はJPEG撮りしたものを使用。
ただ、純粋な撮って出しではなくホワイトバランスと露出などを微調整してリサイズしたものになります。(カメラのクリエイティブスタイルはスタンダードで統一。)
RX100の背面液晶とPCモニタでは見え方にかなり差異があるため、背面液晶で見た雰囲気に近くなるよう多少なりとも弄っている点に関しましてはご了承ください。


・デザイン
RX100-15


本体は素材にアルミを使用しており、高級感ある質感に仕上がっています。
NEX-5Nのボディ単体にかなり近いサイズ&重量ですが、交換レンズの厚みと重さがない分、非常にコンパクトにまとまっていますね。

フラット感を帯びたボディラインの中に無駄なくボタンや機構が配されておりシンプルな外観をしていますが、それ故にデザインの素晴らしさが光ってます。
ボタン配置やユーザーインターフェースに関してはNEXシリーズを踏襲していると思われます。


・レンズ
RX100-17

レンズはCarl Zeiss T* Vario-Sonnar 10.4-37.1mm F1.8-4.9 (35mm判換算 28-100mm)。
超解像ズームという力技を使えば望遠側は換算200mm相当にもなり、7枚羽の円形絞りを採用した隙のないスペックです。

ズーム域の変化(35mm判換算)による開放F値と最短撮影距離(センサーの位置が不明なのでレンズ先端から実測値を記載)の変動は以下の通り。

28mm (×1.0)  F1.8  5cm
35mm (×1.3)  F2.8  22cm
50mm (×1.8)  F3.2  43cm
70mm (×2.4)  F4.0  43cm
100mm(×3.6)  F4.9  47cm

開放F値はこんなものだろうと予想していましたが、問題なのは全然寄れない点。
ワイド端ではレンズ先端から5cmまで寄れますが、焦点距離が少し伸びただけで急激に寄れなくなります。


RX100TESTSHOT-19

RX100TESTSHOT-1

はっきり言って小さい被写体をはじめ、1/8スケールサイズのフィギュア等を撮るのには激しく向きません。
上の画像はテレ端(100mm)の最短撮影距離近辺で撮影したものなのですが全体を収めるのがやっとです。
ついでに言うと、PVCの肌色の発色が残念なくらい悪いのもオススメしない理由の一つ。
この手のものを撮ろうと思ってコンデジを選ぶなら、リコーのCXシリーズがいいと思います。

レンズ基部のコントロールリングは滑らかに回り、マニュアル操作を快適にするのに一役買っています。
いろいろな機能が割り振れるので好みの使い方をすることが可能です。
クリック機構は動画撮影時に音が録音されてしまうという理由から入ってないそうです。
また、三脚との相性がすこぶる悪いです。
ボディ底面とリングの高さが同じなため、滑り止めの部分に一緒に載せて固定してしまうとリングが回せなくなります。
なので三脚を使う際は一工夫必要。


RX100TESTSHOT-28

RX-100のセンサーは1インチと一般的なデジ一より小さいため背景がボケないと考える人も多いかと思います。
かくいう自分もそのうちの一人でした。
ですがワイド端で最短撮影距離5cmまで寄れる利点と、F1.8という開放F値を活かすことでここまでのボケ量を得られます。

また、トークショーの際に画質担当の開発者が来ていたので画像処理によってボケに手を加えているのか質問してみたところ、以前サイバーショットに搭載されていた背景ぼかしモードでは画像処理によってボケを演出していたこともあったがRX100では行っていないと話していました。
ボケ味は完全にレンズのスペックに依存したものだそうです。


RX100TESTSHOT-44

正直、レンズ性能に関しては侮っている部分もありましたが認識を改めました。
センサーサイズもAPS-Cに比べ小さいですし、Vario-Sonnarの名を冠しているとはいえ利便性重視の沈胴式ズームレンズなので過度な期待はしていなかったのですよね。
が、蓋を開けてみたら描写性能がかなり高くて驚きました。
中途半端な性能の一眼&レンズの組み合わせを上回る表現力を秘めています。

まあ、何を撮るにしても使い手の技量次第なんですけどね…
プロの作例を見て、この機材を使えばこんなに凄い写真が撮れるのか!と思い買ってみたものの、いざ自分で使ってみるとあれ!?と感じてしまうのはよくあること。


・画質
RX100TESTSHOT-21

一眼に迫る画質を追求しているということで、コンデジとしては驚異的な画質を実現してると思います。


RX100TESTSHOT-43

四隅まで割と良く解像しますし、立体感もしっかりと出ています。
逆光耐性も悪くはなさそうです。(過酷な条件で撮影していないため詳細は不明。)

ボケ味も悪くなく、ピントの合った主題よりも先に目がいってしまうようなボケの煩さもそれほど見られません。
ふんわりとろけるようなボケ方をしてはくれないのですが、思っていたより綺麗なボケの演出をしてくれると感じました。

描写力はレンズの規模や本体のサイズを考えると上々です。
ただ、当たり前と言えば当たり前なのですが、α77+Vario-sonnar 16-80mmのほうがいい仕事をするのも確か。
一眼に迫るクオリティを謳ってますが、一歩及ばないところもあります。

発色は前述したとおりPVCの肌色、つまり黄色の近傍がイマイチ。
記憶色より若干彩度の低い状態で出力される印象を受けますね。
ですが、クリエイティブスタイルをVivid等に変更したり、RAWで撮影して弄るのが前提でしたらまた話は変わってくると思われます。


RX100TESTSHOT-18

RX100TESTSHOT-17

高感度性能に関しては、当初は2020万画素もあるため不安でしたが思いのほか健闘していると感じました。
上の夜景はISO1600で撮影しているのですが、大きなサイズでの鑑賞やトリミングが前提でなければ常用できるレベル。
JPEGオンリーの機能ですが高感度で撮影した画像を複数枚合成してノイズを低減するマルチショットノイズリダクションなんていう機能もあるのも強み。
手持ちでの夜景撮影も軽々とこなせます。


RX100TESTSHOT-40

RX100TESTSHOT-47

RX100TESTSHOT-37

参考までに、1枚目が元画像。
そして2枚目がISO125、3枚目がISO1600で撮影し切り抜いて拡大をした画像です。


・機能
RAWで撮影できる上、MFアシスト、ピーキングなどこれまでのサイバーショットやNEX譲りの機能が満載。
ただ、状況に応じてレンズ交換の出来るミラーレス機をはじめとしたデジ一の代替にはなりえない感じです。

何より外部オプションを付けることを前提の設計がなされてないところが問題。
一言でいうと拡張性がないんですよね。
たとえば、レンズ前面にねじ切りがされていないのでフィルターが付きませんし、ホットシューがないため外付けフラッシュも付きません。
ここら辺を見てるとコンデジであることを自覚させられたり。

ですが、構えて撮るような状況での撮影って一眼の領分でもあると思います。
自分の場合、そういうときは大抵並行してαも持って行ってると予想されるので要らないといえば要らないんですよね。
省かれているからこそこの洗練されたデザインが実現しているのでしょうし、個人的な意見としては拡張性がないことに対する不満はほんの少ししかありません。
バリアングル液晶を採用していないのもボディを薄くするためだと言っていましたし、小型化とのバランスを取った結果だと思います。
一眼と上手く住み分け、割切った使い方をする必要がありそうです。

また、防塵防滴処理は施されていないそうです。
例外としてレンズまわりのみダストの侵入を防ぐ防塵処理を施しているとか。

余談ですが、作例の一つに川の水の流れを真正面から捉えた写真があったので、こういう使い方しても大丈夫か聞いてみたところ防滴性能はこれまでのサイバーショットと同程度しかないという答えが返ってきました。
水滴が外装に飛び散る程度は平気、浸水すると故障する可能性が高いと考えたほうが良さそうです。


・液晶
部門が違うとはいえ、さすが液晶TVを作っているメーカーなだけあるなと思わせる綺麗さです。
いつもながらここだけは他社の追随を一切許さぬ品質を誇っています。

また、RX100では白画素を追加することによりモニターを明るくする新技術や、反射を防ぎ深みのある黒を再現するパネル技術が採用されているそうです。
言われてみると視認性がいいように感じたりも。
ですが、良く晴れた日の屋外で見るとやはり白んでしまい厳しいものがあります。


・ホールド感
グリップ感が懸念事項だったのですが、想像していた通り恐ろしく悪いですね。
前面がフラットでかつアルミボディが仇となり非常に滑りやすくなっているため落とさないよう注意が必要です。
というかですね、実際に一度銀座のソニービルでデモ機を弄っていた際にポロリと机の上に落としてるのですよ…
方手持ちはとても危険だと身を持って体験してます。

まあ、ここらの詰めが甘いのがSONYらしいと言えばSONYらしいのですが。
α77のときも感じたのですが、開発者は実際に使用して検証していないだろうと思わずにはいられません。
デザインはいいのですが、そのためにグリップ感が犠牲になっている点がとても残念です。

ただ、これはカメラ単体で持った時の話であり、アクセサリ次第で解決できるのが救い。
純正ジャケットケースを装着することでグリップ感の向上が見込めそうです。
着膨れする分コンパクトさが失われポケットにも入らなくなるため自分の中ではボツになりましたが…

一番オーソドックスな対策としてはハンドストラップやショルダーストラップを付けることですかね。
自分はラフに使いたいのでハンドストラップを付けて運用しています。
ちなみに外撮りしていた際、既に一度ハンドストラップに助けられています。
デザイン性が損なわれますがグリップ部にシボ革を貼り付けたりするのも有効そうです。

余談ですが、落下検出機能が付いており、ボディの落下を検出するとレンズユニットが自動で沈胴するようになってます。
過信は禁物ですがある程度の対策は練られているようです。


以下、実写サンプルです。

RX100TESTSHOT-8

RX100TESTSHOT-2

RX100TESTSHOT-3

RX100TESTSHOT-4

RX100TESTSHOT-10

アキバカルチャーゾーン内のグッ鉄カフェ
現在Rewriteと魔法使いの夜カフェが開催中です。
足を運ぶついでに店内を適当に撮ってきました。


RX100TESTSHOT-11

RX100TESTSHOT-12

RX100TESTSHOT-14

激辛パフェ。
イベントCGとこうして見比べると、全くの別物じゃないかと突っ込みたくなります。


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RX100TESTSHOT-16

久遠寺邸のティータイムセット。
食べ物を撮るのって難しいですよね…
少しでも色がおかしいと途端においしそうに見えなくなります。


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RX100TESTSHOT-7

単体撮影には向いてませんが、集合写真を撮るのには便利。


RX100TESTSHOT-23

RX100TESTSHOT-31

東京都庁。
高層ビル群が立ち並ぶ街並みを歩いているとカメラを上に向けたくなりますよね。


RX100TESTSHOT-24

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RX100TESTSHOT-25

RX100TESTSHOT-30

RX100TESTSHOT-32

オートハイダイナミックレンジで赤い柱の暗部を持ち上げています。
割と自然な感じに写ってくれるのでお世話になることも多そう。


RX100TESTSHOT-27

解像感があるのでこの手のオブジェを撮っていると描写力の高さが実感できます。


RX100TESTSHOT-29

鳥かなと思ったら枯れかけた落ち葉でした。


RX100TESTSHOT-34

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都庁から新宿駅西口へ向けて歩いている途中で、キヤノンのサービスセンターを発見。


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RX100TESTSHOT-45

東京モード学院。
ワイド端からテレ端まで安定して使えるなと感じました。


以上、SONY サイバーショット DSC-RX100のレビューでした。
ポケットにスッポリ収まるサイズのため、常日頃から携行するお散歩カメラとして、また一眼のサブ機としてとても優秀です。
デザインや質感をはじめカメラとしての作りが良いため所有する満足感も得られます。(使っていて撮影のモチベーションが上がるかどうかは重要。)
発売直後なのでまだまだ実売価格が高く手放しでお薦めはできませんが、時間が経って値段が小慣れてきたら普及価格帯のコンデジからのステップアップを考えている人や一眼のサブ機を探している人は検討してみるといいかもしれません。

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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No title

詳細なレポ、おつかれさまです。大変参考になりました。この高画質は、サブ機としてかなり魅力的ですね。すくなくともこのカメラを持っていれば、一眼レフのほうは心おきなく単焦点やマクロレンズなどを付けて、メインの被写体に専念できます。たとえばワンフェスとか。

私は現在ニコンD7000を2台首からぶら下げてますが、これが観光地だとやたらめったら目立つこと目立つこと……やはりデジイチ1の1台に、なんかすごいコンデジっぽいもの、のほうが良いかなあとも。

Re: No title

>あさひわ@asahiwa.jpさん
参考になっていれば幸いです^^
コンデジとしては破格の描写性能なんで、一眼のお供として最適な選択肢の一つなのは確かですね~
イベント会場や展示の全景を撮る役割を安心して任せられると思います。

それでしたら、あさひわさんもお一ついかがですか? (^ω^)ニッコリ

お疲れ様でした

レビューお疲れ様でした!
ボリュームのある記事を存分に読ませていただきました^^

正直、写りすぎなぐらいの描写性能ですね。
コンデジがここまで写るとは驚きですが、お値段もミラーレス一眼並なのでこの位映らなくてはと気合も感じられますね。
コクーンビルの解像感はものすごいですが、物撮りは葉月さんの言うとおり向いてなさそうな感じですね。

しかしポケットに入るサブカメラとしては魅力的でなりませんね。
値段が落ち着けば魔が差してしまいそうです^^;

Re: お疲れ様でした

>makotomaticさん
おつありで~す^^
ちなみに文字数を数えてみたところ4400字以上ありました。

ホント、コンデジとは思えないほど良く写るので撮っていて気持ちいいです。
これでもう少し望遠側で寄れれば文句なかったんですけどね~
まあ、そら辺のところは一眼&マクロレンズに任せようと思います。

レンズにもよりますが、NEX-5Nのほうが総じて満足感の高い絵を吐き出してくれると思います。
ただ、コンパクトさと画質のバランスにおいてはRX100に軍配が上がるので目的に応じて使い分けるのもいいかもしれません…と背中を押してみたり。
お買い上げの際は比較レポート、期待してますね (^ω^)ニコッ

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